事務所情報

事業所名経営者の心の相談室 CBTコーチング 
(英語表記:cbt-coaching)
代表 内藤 哲(中小企業診断士・心理カウンセラー) 
治療家・カウンセラー 冨手 勇志(鍼灸師) 
所在地〒105-0013 東京都港区浜松町2-2-15
お問い合わせ※お問合せはメールフォームからお願いします。
メールinfo@cbt-coaching.com
ホームページhttps://cbt-coaching.com
事業内容1.事業承継、事業継続支援
2.心理カウンセリング
3.講演・セミナー


経営者のうつ病支援を始めた理由

心からの感謝される仕事をしたい

 「あたなが居なかったら、私はどうなっていたのだろう」、、、今から数年前、うつ病を患った私の大切な人から言われた言葉です。彼女は、私の仕事仲間で一緒に仕事をしていました。いつも笑顔が素敵な女性で仕事にも一生懸命でした。そんな彼女がある日、突然、うつ病を患い会社に出てこれなくなりました。

 彼女が会社に出てこれなくなる数日前。今から思うと、なんとなく目が虚ろで、ぼんやりとした彼女の表情が、私の目の前にありました。「いつもの笑顔で頑張るように」と私は励ましました。しかし、いつもと違うそのシグナルに気づいていれば、彼女の心が折れることはなかったかもしれません。彼女が会社に出てこれなくなったことは、私には大きなショックでした。というのも、彼女は以前に一度うつ病に罹った経験があり、私にはそのことを打ち明けていたのです。「私には頑張って」といわないでと、、、、

 彼女が会社に出てこれなくなった後、私には「自責の念」「後悔」「責任」「情けなさ」、、さまざまな感情が押し寄せ、私自身、軽いうつの症状があらわれました。その時に出会ったのが「認知行動療法」です。うつ病に関しての理解が不十分だった私は、投薬治療や認知療法の現状を学び、彼女に対して何ができるのかを考えました。

 部屋から一歩も出れなくなった彼女と話すこと、回復に向かう一歩を変えることは、決して簡単ではありませんでした。心が擦り切れるような痛みも感じました。それでも少しつづ対話を続け、彼女が自分を取り戻した時に言われたのが冒頭のセリフです。

30年以上、人に携わって一番嬉しかった言葉です。誰かに必要とされ、本当に感謝される。そんな人の記憶に残る生き方がしたくて、この仕事をしています。