認知行動治療法|行動的技法

 気持ちが沈んでいる時に、気持ちを切り替えることは難しいものです。そんな時は、少しだけ『行動』を変えてみましょう。気持ちではなく先に行動を変えてみる手法は、コーチングやコンサルティングの場面でも、よく使われる手法です。少しだけ生産的な行動を増やして見るだけで、気持ちを切り替えることにも役に立ちます。下記では、認知行動治療法で使われる、代表的な行動活性化の手法を紹介します。

 行動活性化法

 気持ちが落ち込んでいる時には、悲観的になって閉じこもりがちになります。その結果、日常の活動レベルが低下して、生産的な活動が減少し、さらに無気力感が強まり、自信をなくしてしまいます。日々の行動を少しづつ変えるために、活動記録表を活用して、どんなことであれば前向きに活動できるのか把握してみると良いでしょう。

活動記録とは、日常の行動と、その行動によって感じた達成感を記入する記録表です。記録をもとに達成感を感じた活動を見つけて、同じような活動を増やすようにします。

問題解決技法(ブレーンストーミング)

 直面している問題を解決する力を養うことも大切です。そのためには、解決しなくてはならない課題を明確にして、その課題に対する解決策をできるだけ多く考え出すブレーンストーミングが役に立ちます。ただし、問題の解決が困難な場合には、気分転換をして、困難な状況からしばらく距離を置く必要もあります。

主張訓練(アサーション)

 コミュニケーションの目的は、自分の主張を相手に伝え、動いてもらうことです。そのためには、自分の気持ちを分かりやすく人に伝えたる方法を身につけることも必要です。主張訓練(アサーション)の目的は、自分の意見を言うのを妨げている要因に目を向けること、また、相手の感情を理解した表現方法を学ぶにあります。うつ病の回復段階で実施すると効果的です。

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