投薬治療について
うつ病の治療には、抗うつ剤を使った「投薬治療」が用いられます。昨今のうつ病の投薬治療で主流なのが、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)や、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)です。これらの薬は、従来使われていた三環系などの抗うつ剤と比較して、強い副作用が抑えられ、抑うつ症状の改善が期待できるという特徴があります。
【主な抗うつ薬一覧表】
区分 | 一般名 |
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三環系抗うつ薬 | イミプラミン、アミトリプチリント、リミプラミン、アモキサピン ノルトリプチリン、クロミプラミン、ロフェプラミン、ドスレピン |
四環系抗うつ薬 | マプロチリン、ミアンセリン、セチプチリン |
SSRI | パキシル、ルボックス、デプロメール、フルボキサミン、 パロキセチン、セルトラリン |
SNRI | ミルナシプラン、デュロキセチン、サインバルタ |
抗うつ剤の効果と副作用
薬の副作用は、抗うつ剤の改良が進み少なくなっていますが、それでも副作用の大きさは人によって様々で、その影響は小さくはありません。また、抗うつ剤を減薬する際に起きる離脱症状が問題になることがあります。
抗うつ薬は、うつ病の初期治療から、再燃・再発防止のための維持療法など長期間にわたって用いられます。なお、抗うつ剤の効果があるのは、うつ病患者のうち6~7割程度であると言われています。効果や副作用も患者さん個々によって異なります。
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