経営者の心の相談室
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組織崩壊建設業40代後半

「右腕が辞めた日から、何もかもが崩れ始めた」——建設業・40代

10年以上支えてきた番頭格の社員が突然退職。残された組織のほころびに追われるうちに精神的に追い詰められた経営者が、組織の再構築と経営の整理を通じて立て直した事例。

相談者のプロフィール

  • 業種・規模: 建設業(従業員22名)
  • 年齢: 40代後半
  • 相談のきっかけ: 「幹部の退職をきっかけに現場も事務も回らなくなり、毎日綱渡りの状態が続いている」

相談時の状況

創業以来、経営者の右腕として現場を仕切ってきた社員が、ある日突然「一身上の都合」で退職。後任の育成もできないまま、その社員が抱えていた業務と人間関係のすべてが経営者に流れ込んできました。

現場の職人からの不満、取引先への対応、採用活動、見積り作業——これらを一人でこなしながら、「自分がいなくなったらこの会社は終わりだ」という強い恐怖にとらわれていました。

「眠れているのに疲れが取れない。朝起きても体が重い」という身体的な症状も出始めていました。


支援の内容

1. 「今、何が本当に止まっているか」を整理する

「何もかもが崩れた」という感覚は、実際には「いくつかの重要な業務が一時的に滞っている」状態でした。業務を書き出し、「緊急かつ重要」「後回しにできる」「他者に任せられる」の3分類に整理しました。

「全部自分でやらなければいけない」という思い込みが、疲弊を加速させていたことが見えてきました。

2. 「属人化」を解消するための仕組みづくり

辞めた幹部に業務が集中していた原因は、長年の「属人化」にありました。どの業務が属人化しているかを洗い出し、マニュアル化・標準化の優先順位を決めました。

「一度に全部は無理。まず3つから始めましょう」という具体的なスタートラインを設けることで、取り組みやすくなりました。

3. 採用と育成の方針を立て直す

後任を急いで採用したものの「なかなか定着しない」という問題も抱えていました。求人票の見直しと、入社後3ヶ月の育成フローを一緒に作成しました。

「どんな人に来てほしいか」を言語化する過程で、自社の強みや文化を改めて整理する機会にもなりました。


結果

  • 4ヶ月で業務の属人化が3割解消
  • 新規採用2名が定着し、現場が安定
  • 「綱渡りの感覚がなくなった。少し先のことを考えられるようになった」

この事例から学べること

幹部退職は経営者にとって大きなダメージですが、「属人化の解消」という課題を浮き彫りにする機会でもあります。一時的な混乱を整理しながら、より強い組織の土台をつくるきっかけとして活かすことができます。

「今、何が本当に起きているか」を整理することが、混乱の中での第一歩になります。

#経営相談#幹部退職#組織問題#建設業

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