はじめに

医療だけでは解決できない問題、それが経営者のうつ病です。

 厚生労働省の調査によると、うつ病を経験した人は15人に1人の割合になるとの統計結果があります。うつ病は、決して特別な病気ではなく、誰でもかかる可能性のある病気です。

 うつ病の治療の基本は「お薬」と「休息」であり、会社務めの方がうつ病にかかると会社を休職して、治療に専念することが一般的です。軽度のうつ病の場合には、ストレスになっている要因を早期発見し、周囲のサポートを受けながら治療に専念することが、うつ病の重症化を防ぎます。しかし、会社組織の意思決定者である社長がうつ病にかかった場合、会社を一時的に休んだり、社長の仕事を誰かに任せたりするのは、困難です。

 経営者は孤独な職業です。また、責任感があり、真面目な経営者であるほど、うつ病を発症しやすく、重症化しやすいものです。私どもは、カウンセリングとコンサルティングに関する専門知識を持ち、心に悩みを抱える経営者や後継者の方を専門に「治療」と「経営」の両面からサポートをさせて頂きます。

私たちができること

サポート①予防 心のスキルアップトレーニング

 経営者のための心のスキルアップトレーニングを提供しています。うつ病は、心の風邪とも呼ばれ、病気を防ぐには予防の取り組みが重要です。うつ病を予防するためには、まず、うつ病に対する正しい知識を持つこと、そして、自分の心をコントロールするスキルを身に着けることが必要です。

 経営者のための心のスキルアップトレーニングでは、トレーナーと一緒に心を軽く保つ7つのスキルを磨きます。

●心を軽く保つ7つのスキル

  1. 認知再構成法:考え方を切り替えて心のバランスをとるスキル
  2. 行動活性化:行動を通してこころを軽くするスキル
  3. 問題解決:問題を上手に解決するスキル
  4. 状況分析:期待と現実のギャップを埋めるスキル
  5. 漸進的筋弛緩法:こころとからだの緊張をほぐすスキル
  6. アサーション:自分の気持ちを上手に伝えるスキル
  7. スキーマ修正:考え方のクセを根本から変えるスキル

 心のスキルアップトレーニングは、うつ病の再発を防ぐことにも役立ちます。健康な心を保つための、自分の心をコントロールするスキルを身に着けましょう。

サポート②相談・診断 事業継続について

 経営者との面談で事業が継続できるかどうか、相談を承ります。うつ病に患った社長が一番に不安に思うことは、“経営者として事業が継続できるかどうか“です。事業継続に関するご相談では、経営者の病歴や、貴社のビジネスモデル、収益性など事業の現状をお伺いします。
 
 経営者がうつ病を患った場合、事業継続に関する基本的な考え方は、下記の通りです。

検討事項① 親族内に後継者がいれば事業承継を進める
検討事項② M&Aにより事業を第三者に譲る
検討事項③ 家族や従業員の協力を得て、代表者の負担を軽くする
検討事項④ 廃業または、会社の休眠手続きを進める

 うつ病は再発しやすい病気です。中長期的な観点でみると、現経営者が経営を続けるより、①親族内での事業承継を進める、②M&Aにより事業を第三者に譲ったうえで継続することが優先的な検討事項となります。

 うつ病の症状がまだ軽度であり、継続的な治療により回復が見込める場合は、家族や従業員の協力を得て、代表者の負担を軽くする方法もあります。この場合、ご家族や従業員の手厚いサポートと、うつ病に対する理解が必要になります。ただし、症状を重くすることにも繋がる可能性があるため、慎重な判断が求められます。

 最終的に事業の継続が困難と判断される場合は、廃業や会社を休眠させる手続きも選択肢の一つとなります。

サポート③ 事業承継の実行支援

 親族内承継やM&Aのよる第三者への事業承継が円滑に進むようにサポートします。事業継続の方針として、『親族への事業承継』や『第三者へのM&A』が決まった場合、その実行をサポートします。具体的なサポート内容は下記の通りです。

●親族内への事業承継の場合

  1. 後継者教育
  2. 経営ノウハウの見える化と後継者への承継
  3. 後継者が円滑に事業を運営していくための事業計画の立案  
  4. 取引先や従業員への説明
  5. 株式の承継

●M&Aによる事業承継の場合

  1. 事業内容の財務内容の把握・評価
  2. M&Aの候補先の選定・リサーチ
  3. 事業売却に関する交渉のサポート
  4. 取引先や従業員への説明
  5. M&Aに関する契約実務のサポート

 一般的に事業承継には5年~10年、M&Aには1~2年の時間がかかります。経営者への負担を考え、早期に事業承継が実現できるようサポートいたします。

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