経営者の心の相談室
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燃え尽き症候群サービス業50代前半

「頑張ることしか知らなかった」——サービス業・50代の燃え尽き症候群

20年以上続けてきた事業への情熱が急に冷め、朝が来るのが怖くなった。「怠けているだけ」と自分を責め続けていたが、思考の癖への気づきを通じて回復への糸口を見つけた事例。

相談者のプロフィール

  • 業種・規模: サービス業(従業員12名)
  • 年齢: 50代前半
  • 相談のきっかけ: 「仕事をする気が起きない。何もかもが面倒になってきた」という状態が半年近く続いた

相談時の状況

20年以上、地域密着型のサービス業を経営してきた方です。売上も安定しており、客観的にみれば順調な経営状態でした。しかし、あるとき「なぜこんなに頑張っているのか、わからなくなった」と感じ始めました。

朝起きることが辛くなり、以前は楽しかった顧客との会話も重荷に感じるようになっていきました。「自分は怠けているだけだ」「甘えているだけだ」と自分を強く責め続け、さらに消耗していくという悪循環に陥っていました。

「弱音を吐いてはいけない」という強い信念が、相談することをためらわせていたとのことです。


支援の内容

1. 「頑張り続けてきた自分」を客観的に見る

初回セッションで、この20年間の取り組みを時系列で振り返るワークを実施しました。改めて書き出すことで、「これだけのことをやってきたのか」という気づきが生まれ、自己否定の感覚が少し和らぎました。

燃え尽き症候群は「頑張った人がなるもの」であることをお伝えし、「怠けているわけではない」という視点の転換が始まりました。

2. 「べき思考」のパターンを整理する

「経営者はいつでも前向きでなければならない」「弱みを見せてはいけない」——これらの強い思い込みが、本人を長年縛り続けていました。

セッションの中で「そのルールは誰が決めたのか」「そのルールに例外はないか」を一緒に探っていきました。少しずつ「そこまで完璧でなくていいかもしれない」という感覚が芽生えていきました。

3. 「やらないこと」を決める

情熱を取り戻すために、まず「やめること」を整理しました。本人が苦手としていた経理業務を外注し、月3回の定休日を設ける計画を立てました。

「休むことへの罪悪感」は最初強くありましたが、実際に休んでみることで「休んでも会社は回る」という実体験が積み重なっていきました。


結果

  • 3ヶ月後には「久しぶりに仕事が楽しいと思えた」とのご報告
  • 定休日の導入により、従業員のモチベーションも向上
  • 「休むことは怠けではなく、経営判断だ」という新しい視点を持てるようになった

この事例から学べること

燃え尽き症候群は、真剣に仕事に向き合ってきた人ほど陥りやすい状態です。「頑張れない自分はおかしい」ではなく、「頑張り続けてきた結果のサイン」として受け取ることが、回復への第一歩になります。

自分の思考の癖に気づくことが、心の余裕を取り戻すきっかけになります。

#心のカウンセリング#燃え尽き症候群#思考の癖#サービス業

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