サポートプログラムの特徴
『治療』と『経営』の両面から経営者をサポート
私たちのサービスの特徴は、うつ病を抱える経営者や後継者を対象に「治療」と「経営」の両面から、事業経営をサポートする点です。一般に従業員がうつ病を患った場合は、「治療」と「休息」に専念することも可能です。しかし、中小企業の社長や自営業を営む個人事業主は、事業と一身同体であり、うつ病の治療に専念することが困難です。
当相談室では、心理カウンセラーの資格を持つ中小企業診断士が中心となり『カウンセリング』と『コンサルティング』のサービスを提供することで、事業経営の負担を軽減し、経営者のうつ病克服と事業継続をサポートします。
中小企業診断士とは、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。法律上の国家資格として、「中小企業支援法」第11条に基づき、経済産業大臣が登録します。
中小企業診断士は、公的に認められた国家資格であり、企業経営者や自営業を営む個人事業主、起業家などに対して、経営を改善するためのアドバイスを行います。
過去のサポート事例
これまでのサポート事例をご紹介します。
サポート事例1: 自営業の個人事業主(サービス業)
個人事業主として自営業を営む代表者からのご相談。競合企業の攻勢や法律の改定により、業界の構造が大きく変化。急激な業績の悪化に伴い、うつの症状が出始める。ご本人と相談し、認知行動療法によるカウンセリングと、資金繰りの不安の軽減を図るために金融機関とリスケの調整を実施。経営改善と治療にかかる時間を確保し、うつ症状の軽減を図る。
サポート事例2: うつ病の経営者(小売業)
経営者のご家族からの相談があり、会社を訪問し2度のカウンセリング。社長ならびにご家族とお話をさせて頂き、社長の健康状態から社長業を継続するのは困難と判断し、ご子息への事業承継を提案。株式の委譲や事業承継後の経営戦略や事業計画を立案。現在は社長は、減薬を続けながら認知行動療法を実践し、回復に向かいつつある。
サポート事例3: うつ病の後継者(製造業)
会社の後継者ご本人からの相談。創業者社長からの事業承継をひかえ、軽度のうつ病を患う。会社を訪問し、事業の現状と健康状態をヒアリング。経営環境の不安定さと事業計画の不透明さからくる過度のプレッシャーがうつ病の原因であった。社長ならびに後継者ご本人を交え、事業承継計画を立案すると共に経営計画の実行をサポート。ご本人とは現在も定期的なカウンセリングを継続中。
サポート事例4: 躁うつ病の経営者(飲食業)
飲食業を営む起業家からのご相談。長年、躁と鬱の時期を繰り返しながらも事業を継続してきた。しかし、最近は鬱に落ち込む時期が長くなり、事業の継続が難しくなりつつあると判断。ご本人からは、事業を売却することで、従業員の雇用は維持したいとの希望があり、事業の譲渡先を選定し、M&Aの契約を結ぶことを支援。ご本人は、事業の売却で得た資金をもとに躁うつ病の治療に専念することとした。
私たちができること
認知行動療法をベースにした対話により、経営に関する不安を解消する方法を一緒に考えます。あなたの味方になります。決して、あなたを責めることはありません。少しづつ、不安を和らげ、経営を改善する方法を共に考えましょう。
サポートの進め方
ステップ① 初回相談の日程調整
お問い合わせフォームから「相談希望」のご連絡をください。初回相談の候補日時をご案内させていただきます。相談方法は、お電話やご面談のほか、遠方の場合にはオンラインのWEB相談にも対応しています。
ステップ② 初回相談の実施
初回の相談では、うつ病がいつから始まったか、また、事業の経営環境などについてのお話を伺いします。体調と経営の現状を正しく知るためのヒアリングであり、あなたを責めることはありませんので、ご安心ください。
ステップ③ サポートの方針の確認
ご相談のうえ、今後のサポートの方針を確認します。無理のない範疇で可能な範囲から、解決できることを一緒に探し、心の不安を軽くしていきます。決して、答えを押し付けたり、できないことを責めたりすることはありません。